最近は高齢者だけでなく、その手前の中高年層、若年層に向けた排泄ケア用品が売られてるよね
でもあたしは使いたくないよ
私が働く施設に住む97歳の女性も、紙パンツは断固として拒否してる。「おむつはな…やっぱイヤやなぁ…」って。
紙パンツにした事で「ああ…私おむつはいてる…恥ずかしい…外に出たくない…」
とふさぎ込む人もいれば、
紙パンツにした事で不安なく孫の結婚式に出られるようになったり、失禁の不安におびえる事なくどんどん外に出られるようになるアクティブな人もいます。
こういうのは1人1人違います。
でもおむつに負のイメージを持っている、恥ずかしいと思っている人は、少なくないですね。
「誰でも使ってますよー」とか「気にしなくて良いですよー」といくらこちらが言ったって、本人がイヤならしょうがない。
肝心な事は、本人が恥ずかしい、嫌だ、と思ってる気持ちを、否定しない事。
まぁ正直、おむつに負のイメージを持たずにどんどん使って下さる方の方が、介護はしやすい。こだわりや思い込みで新しい物を否定して拒否する頭でっかちな利用者は介護がしづらいし頭を抱える事が多い。
そのせいで介護者が疲弊して介護が破綻するんだよ。
でも、すぐに「じゃあおむつにしましょう」になりがちな介護現場も考えものだよ。
一度立ち止まって「おむつ以外の方法は何があるのか」を模索する探究心や寄り添う気持ちも大事だよ。
記事「『おむつは赤ちゃんのもの』という認識はもうすぐ過去のものになる」前編
引用 2019年10月31日「『おむつは赤ちゃんのもの』という認識はもうすぐ過去のものになる」
記事から興味深かった文言を抜粋していきますね(´・ω・`)
おむつを含む失禁対策グッズを売るメーカーにとっては非常に大きなビジネスチャンスだ。ただし、長年にわたって売上拡大を阻んできた顧客の羞恥心を払拭できれば、の話である。
エシティやキンバリークラークなど市場を先導するメーカー各社は、尿漏れの可能性のある成人4億人以上のうち、適切な商品を購入しているのは半数にとどまるとみている。購入を恥ずかしく思っているせいだ。
各社は、おむつやナプキンといった表現を避ける
ベビー用品のコーナーではなく制汗・制臭商品や生理用ナプキンなどに隣接したパーソナルケア用品の棚に商品を置く
介護用品ではなく、パーソナルケア用品…
身だしなみとか、体を手入れする物って事だね
広告を通じて、このテーマを気軽な話題にしようと努めている
ユニチャームは「我々は、若い人たちの失禁でさえ珍しいことではないと人々に知ってもらおうと努めている」と話す
最初は「おむつ」という分類をやめることから始まった。高齢の顧客が「おむつ」という言葉に感じる「自分の暮らしを制御できない」という連想を解消するためだ。
それでもなおメーカー各社は、顧客に納得してもらうのに苦労している。
「人は自分が失禁することがあるという事実を、愛する人、夫や兄弟姉妹に対して秘密にしている。それは多くの消費者にとって重大な秘密だが、その一方で、人生では起こりがちなことで、生理学的にみた現実だ」
女性の場合、出産の影響もあり、男性より2倍以上も尿漏れの問題を抱える可能性が高い
キンバリークラークでは、ここ数年、女優のウーピー・ゴールドバーグやカースティ・アレイを起用した明るい調子の広告キャンペーンを通じて女性消費者に直接働きかけている。
日本ならユニ・チャームのチャームナップのCMにRIKACOさんと小池栄子さんが出ていますね。
サバサバ系の明るい強いキレイなお姉さん、といった共通点かな。
ユニ・チャーム チャームナップCM 2014年
ユニ・チャーム チャームナップCM 2018年
記事「『おむつは赤ちゃんのもの』という認識はもうすぐ過去のものになる」後編
グローバル市場で首位に立つスウェーデンのエシティも、「ティーナ」ブランドや、「シルエット・ノワール」と名付けた、黒い薄手の使い捨て下着の新シリーズによって、若い層にアピールしようとしている。
黒い紙パンツ!?それは凄い。日本にはないね。
単なる「黒い薄手の紙パンツ」ならあるんだよね…エステとかで。
引用 ペーパーショーツ
そこに「吸収体」の付いた物が無いんだよね。
数年前のバリアフリー展で、車いすの障害者の女性から
「黒いリハパンがほしい」
と言われたのですが、その場にはありませんでした。
日本製紙クレシアのポイズの紙パンツか、花王リリーフの可愛い紙パンツをお勧めしてみましたが、その女性は
「そんな女の子女の子したのはイヤ」
と。
車いすスポーツをしていて、男女混合で対抗する時に、紙パンツが端から見えるのがイヤなのだと話しておられました。白いのはダサいし情けないと。
(パンツが見えるほど激しい動きしてるの…?)
でも人それぞれ好みはあるし、色んな色を選べたら良いのにね。
この女性はパッドがズレるからどうしても吸収体一体型の紙パンツの方が良いとの事でした。
潜在的な顧客にメッセージを届けることがなかなか容易でない場合もある。
2017年にエシティをスピンオフしたSCAは、数年前、55歳以上のスウェーデン人男性を対象として自社商品のサンプルを送付したが、膨大な苦情を浴びるだけに終わった。
せっかくサンプル送ったのに膨大な苦情を浴びたのかぁ…切ない…
だが、そうした努力は実を結びつつある。
調査会社カンターによれば、ターゲットにしたフランス及び英国の成人女性のうち、成人向けの失禁対策商品の使用率は、5年前には約13%だったが、現在では20%に迫っている。
おお…13%→(5年後)20%
日本でも、尿失禁用よりも最近はちょいモレ用の商品が増えてきたなぁという印象を受けます(´・ω・`)下の記事も良かったらご覧下さい。
それにしてもさ、「おむつは恥ずかしい」っていうイメージは、
払拭するのはそんな簡単ではないね。
おむつメーカー各社にもっと頑張ってもらおう。
宣伝をたくさんしてもらおう。
おむつは杖やメガネ、補聴器と同じ福祉用具だよ。
でも、
おむつを使う事で気落ちして暗く生きるのもその人の自由、
おむつを使う事で生活の中の不便がなくなって、楽しく自分らしく生きていけるのもその人の自由だけどね。
雑記、今回は以上です(/・ω・)/
読んで下さりありがとうございました。
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