どうしよう…施設の行事のポスター任された…
あらすごいわねー。楽しみにしてるわね
どういう感じにしたら良いのかわからない…どうしよう…
介護施設で働いていて、行事などのポスター作成を任された人。
そもそもポスターを作った経験が無いと、どんな風に作ればいいか、困りますよね。
ましてやそれが、高齢者や障害者に見せるポスターだったら。
一体何に気を付ければ良いのか?
そういう悩みに対して簡単なアドバイスをしたいと思います。
ちなみに私は介護施設で行事を多く担当して、ポスターもたくさん作ってきました。
1.ポスター作成時の工夫
ポスターは宣伝、告知ですから、まずは内容と日時が皆に伝わると良いのです。
そのためには
- 文字サイズ
- 文字が見えやすいフォント
- 文字が見やすい背景色
- 文字数を抑える
- イラストを使う
これら5つを意識しましょう。
1-①大きい文字
こんなの当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、文字は大きく書きましょう。
小さい文字は視力の弱い人や老眼の人には読み辛く、読もうとすると疲れてしまいます。
大きくても文字が詰まっていると見えにくいので、行間にも気をつけて、スッキリ見やすいようにしましょう。
1-②文字がはっきり読めるような背景色
白地に黒文字のような、明度に差があると書いてある文字がハッキリと読めます。
逆に言えば明度が近い、ピンク地に赤文字だと、境界がわかりにくく、読みにくくなるのです。
年齢を重ねると、目の水晶体が濁り、全体に黄色っぽく見えるそうです(老人性白内障)。
その状態で青色を見るとグレーに見えるそうで、高齢の方には、寒色系は区別がつきにくいようです。
国土交通省の「高齢者の身体的特性」にもこう書かれています↓
寒色系(青、緑)は見分けにくい。暖色系(赤、黄)は見分けやすい
シンプルに、白地に黒文字が一番わかりやすくて良いですね。
1-③読みやすいフォント
ちなみに文字のフォントも、ネットで「読みやすいフォント」で検索すると真っ先に
ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)
と出てくるので、こういう物を使う方が良いでしょう。
1-④文字の情報量はなるべく抑える。
伝えたい内容が多くて、文字ばかりになってしまう事があります。
でも、文字ばかりのポスターを読んでくれる人はいません。
文字ばかりだと、読むのに疲れてしまいます。
読み手が疲れる事は、しない方が無難です。
1-⑤文字を抑えた分、イラストを効果的に使用する
ポスターも大きさが限られているので、伝えたい事は文字は簡潔に、伝えたい雰囲気は写真やイラストを活用しましょう。
2.貼る場所の工夫
ポスターを作成したら、次は貼る場所を考えましょう。
2-①皆が見る場所に貼る
施設によっては、貼れる場所が限られているかもしれません。
でもどうせ貼るなら、皆が通る、皆が見る場所に貼りましょう。
1階の人、2階の人、皆が集まるのが食堂なら、食堂の入り口などが良いかもしれません。
2-②車いすの人にも見やすい高さに貼る
介護施設には、車いすの方も大勢おられます。
ポスターを高い所に貼ってしまうと、車いすの人には見えなくて、読めません。
かと言ってあまり低い所に貼ると、立っている人からは見えません。
読んでもらうためには、適度な高さの場所を選んで貼りましょう。
3.貼る素材の工夫
もしも選べるなら、貼る素材も工夫しましょう。
3-①画びょう
認知症者が誤って口にいれてしまうリスクがあるので、基本的に画びょうNGの施設は多いでしょう。
また石膏など硬い場所には使えなかったり、穴が残るとまずい場所には使えないところも残念な点です。
ポスターを貼るには強度的には一番良いですし「可愛い画びょう」で検索するとたくさんの可愛らしい画びょうを見つける事が出来ます。
3-②マグネット
スチール面に貼るならマグネットを使用しましょう。
ポスターを目立たせたいなら、飾りがついている物よりも、透明の物がいいですね。
3ー③セロハンテープ
透明でどこにでも貼れるので便利です。
場所によっては剥がれやすかったり、跡が残りやすいので注意が必要です。
3-④両面テープ
ただの両面テープでも良いですが、強度が様々です。
ラミネートした物を壁に貼る場合、普通の細い両面テープでは、ラミネートの重みに耐えられずに剥がれる事も時々あります。
かと言って強度の強い物を選ぶと、剥がす時に壁に跡が残る可能性もあります。
ネットで「はがせる両面テープ」「壁に跡がつかない両面テープ」と検索すると色々出てきますので、用途にあった物を選びましょう。
3-⑤マスキングテープ
略して「マステ」とも言いますが、最近は豊富に色んな柄、幅の物が売られています。
強度はセロハンテープに劣る印象ですが、中にはしっかり強度のある物もあるようです。
3-⑥ワッポン
一栄株式会社という会社の「ワッポン」という商品です。よく選挙ポスターで使用されています。
「貼る画びょう」の異名を持つそうで、屋外の風雨にさらされても剥がれない、強度のあるシールとなっています。
なので施設内ですぐにはがすような場合には不向きかもしれません…。
強いのでけっこう跡が残ります…。
私は以前、ポスターを家の中に貼るのにハマっていました。
なのでこういうシールは今までにもけっこう購入してきているのですが、他にはこういう物もあります。↓
写真左側のは上と同じ会社の「ワッポン」の別バージョン。
写真右側は他社製品。ニチバン株式会社の「カベタック」という名称です。強度はやっぱり強くて、壁紙が剥がれるほどです(苦笑)引っ越し時に壁紙代金かかるやつです。
なので用途にあった強度のものを買った方が良いですね。
3-⑦ひっつき虫
KOKUYOから出ている「ひっつき虫」という商品があります。
実は私は知らなかったのですが、「ポスター 貼る」で検索すると割と上位に出てきます。
で、購入してみました。
机に置いていたサプリメントの袋を壁に付けてみました。
紙より重いけど大丈夫かなぁ…
一日放置しましたが、落ちずに過ぎています。
強度、強いですね。
まとめ
ポスター作成には気を付ける点がいくつかあります。
また、それを貼る場所や高さ、貼る際の素材にも工夫が必要です。
これらを理解して作成し掲示する事で、より多くの人に見てもらう事ができます。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました(*´▽`*)
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