【介護】障害者の外出支援ヘルパーを楽しむコツ

介護

脳性麻痺の女性の外出支援のバイトしてるんやけどな、なんか苦手やねん。ただ買い物に付き合うだけなんやけど。

どんなとこが苦手なん?

人の買い物ってあんまり面白くないねん。しかも割と長時間やし、いつも同じようなとこをぐるぐる回るし、ちょっとしんどい時あんねん…。

仕事とはいえ、人には向き不向きや好き嫌いがあります。

苦痛を若干感じつつも、それでも仕事と割り切って、皆さんキチンとこなしていると思います。

今回は、そんな苦痛を少しでも和らげる方法を記事にしてみました。

買い物や移動支援が苦手という人はもしかするとあまりいないかもしれませんが、

私が2008年から2016年までの8年間、外出支援のバイトをする中で編み出した「自分が」楽しむ方法をお伝えしたいと思います。

1.移動の道中を楽しむコツ

どうせなら移動中から楽しみたいですよね。

そのためには、

  • 服装は動きやすく歩きやすい靴で
  • 季節や世の中の行事に敏感になっておく
  • 猫を探す・数える

の3つがコツです。

1-①服装は動きやすく歩きやすい靴で

当たり前ですが、介護をする人なら移動しやすい服を着ましょう。靴も、履き慣れている物を。

靴のせいで足が痛いと、テンションだだ下がりです。もう歩きたくありません。介助する側なのに利用者さんにも気を使わせますし、迷惑がかかります。

仕事のやる気をそんな事で下げてはいけませんし、自分の評判をそんな事で下げてはいけません。

自分の力を最大限活かせない服装は避けましょう。

 

体力も、無いよりはあった方が良いです。

電動車いすの方もおられますが普通の介助式の車いすの方もおられます。

車いすを押して、でこぼこする道も平たんな道も、長時間かけて歩く事を思えば、ある程度の体力は必要です。

2015年3月の私の絵日記↓ 京都二条城の中を散策した際、とても苦労したのです…

1-②季節や世の中の行事、流行に敏感になっておく

せっかくなら道中の景色を一緒に楽しみましょう。

そのために少し普段と違う道を歩くのも良いかもしれません。

その利用者さんのキャラクターによっては許されないかもしれませんが、自分が楽しむためにも、そういう提案をして良いと思います。

2014年5月の私の絵日記↓

私が住むところは京都なので、7月になるとあちこちに祇園祭の鉾(ほこ)が立ちます。

それが日を追って完成していく様を眺めるのも、楽しかったです。

1-③猫を探す・数える

移動の最中はどうしても無言になるのですが、その時に「あ!」と声をあげてしまうのが、

猫を見た時です。

非常にテンションが上がります。

 

そのうち猫を探すためにわざわざ狭い道を通ったり、今日は何匹出会えるかを利用者さんと話題にしながら楽しみにしながら歩くようになりました。

おすすめです。

2.買い物を楽しむ

1人でブラブラとあてもなく歩くのは全然苦痛ではないのですが、

仕事で、他人と、それをするのは苦痛でした。

人と一緒に買い物をするコツとしては

  • 買いたい物を一緒に探す
  • 今流行りの物を見つけて話題にする
  • 季節の物を見て楽しむ
  • 相手の好きな物を知っておき、見つけたら知らせる

の4つがおすすめです。

2-①買いたい物を一緒に探す

私の好きなお笑い芸人に、「海原やすよともこ」という大阪の姉妹漫才師がいるのですが、その2人が進行する「どこいこ!」という番組を、ある時偶然目にしました。

ゲストと一緒に買い物するだけの、1時間番組です。

「ソファが欲しいんです」

「あ、じゃああの店行ってみようよ!」

「待ってその前にこれ見ても良い?」

「あ、これ可愛い~」

と、目的地へはなかなか着かないのですが、道中がとても楽しいのです。

でも買いたい物という目的、ゴールがあるので、やみくもに歩くのではなく、しっかりとそこに向かって歩いていきます。

歩きながら、なぜそれが欲しいのかを質問したり、自分はあれを使っているがとても使い心地が良くておすすめだよ、という話を披露したり。

まさに「買い物を楽しむ極意」の教科書みたいな番組で、今でも私は「TVer(ティーバー)」で毎週欠かさず観ています。

2-②今流行りの物を見つけて話題にする

何も考えずに歩いていると苦痛ですが、

「あ!これ今流行ってるみたいですね?さっきの店にもありました」

と会話するのは、外出の醍醐味だと思います。

単に外の風に当たるとか、電車に乗るとかいうだけでなく、時代や世間を知る事が出来るのも、障害者が外出で得られる事だと思います。

そしてそれは障害者だけではなく自分も得られる事です。そうやって時代や世間、社会の中の一員なのだと実感できる良い機会だったなと、今思い返すと感じるのです。

「これ今流行ってますね」と会話した事もあとで思い出になるのです。

見方によって景色が変わると思います。

何も考えずに歩くのはもったいないので、今流行っている物を探してみましょう。

2-③季節の物を見て楽しむ

春は桜餅を買ったり、夏はお店に浮き輪や風鈴が並んでいるのを見て楽しんだり。

お店も季節感を出すディスプレイを凝らしているので、それを見るだけでも楽しめます。

布団売り場で「い草」の香りがしてくると夏を感じる方もおられるようです。

私の住む京都は割と行事が多いので、利用者さんと神社に行って神事を見て楽しんだり、

6月には水無月の美味しいお店に買いに行ったりしていました。

2-④相手の好きな物を知っておき、見つけたら知らせる

これは対人援助とか、外出支援のコツ以前に、コミュニケーションスキルとして覚えておいて損はないと思います。

相手の嫌いな物と好きな物の把握はしておくと便利です。

たとえそれが自分が興味の無い物でも、買い物中見つけると「あ、これ〇〇さん好きでしたよね」とつい声に出してしまいますし、相手も驚きつつ嬉しいと思います。

2013年12月の絵日記↓

まとめ

今回は障害者の外出支援を楽しむコツを書きました。

障害者と一言で言っても、その幅はとても広く、動けず喋れない重度の方から、よく喋り自分でトイレに行ける軽度の方まで様々です。

障害の重い軽いに違いはあれど、自分一人で外にお連れするのは責任の重い仕事ですね。

そんな責任の重い仕事ですが今回は、あえて「自分が」楽しむコツを書きました。

 

障害当事者にとって、ヘルパーが変に緊張していたり、逆に退屈そうに嫌そうに面倒くさそうに横にいるのは嫌だと思うのです。それは障害者に限らず誰でもそうですね。

なので今回は、ヘルパーも当事者も双方が気兼ねなく楽しめるような、移動と買い物の支援のコツを書いてみました。参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

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